日常生活の中で、思わぬ歯のトラブルが起きることがあります。ここでは、患者さんからよくご相談いただく4つの代表的なトラブルと、その際の適切な対処法をご紹介します。
1. 詰め物・被せ物が取れた
詰め物や被せ物は、経年劣化や強い咬む力、硬い食べ物、または内部にできた虫歯などが原因で外れることがあります。外れたまま放置すると、歯がむき出しになり、しみたり虫歯が進行したりする恐れがあります。外れたものは清潔な容器に保管し、できるだけ早くご連絡ください。再装着できる場合もありますが、虫歯の再発や破損・適合不良がある場合には、応急処置の上で再製作が必要になることもあります。
2. 歯が欠けた
硬いものを噛んだときや転倒などの外傷、あるいは虫歯で歯が脆くなっていることが原因で、歯の一部が欠けることがあります。小さな欠けであれば歯科用の樹脂(コンポジットレジン)やセラミックで修復できますが、大きく欠けたり痛みがある場合は、神経の治療(根管治療)や被せ物による補綴が必要になることもあります。欠けた破片があれば一緒にお持ちいただき、できるだけ早く受診してください。受診までの間は、欠けた部分で強く噛まないよう注意しましょう。
3. 歯茎が腫れた
歯茎の腫れは、歯周病や虫歯、食べ物の詰まりなどが原因で起こります。腫れや痛み、出血がある場合は、無理に触らず、うがいで清潔に保つことが大切です。原因を特定し、適切に対処するためには早めの受診が必要です。歯周病が原因の場合は歯石除去や抗菌薬の処方、必要に応じて歯肉の切開を行うことがあります。虫歯が原因の場合は、神経の治療(根管治療)が必要になる場合もあります。
4. 歯が痛い
冷たいものや熱いものがしみる、噛むと痛むといった症状は、虫歯の進行、知覚過敏、歯周病、咬合(噛み合わせ)の問題などが原因として考えられます。痛みが軽くても放置すると、神経や歯を失うリスクが高まります。強い痛みの際は、市販の鎮痛薬で一時的に和らげることもできますが、根本的な治療には歯科での診断と処置が欠かせません。レントゲンなどの検査を行い、応急処置をしたうえで適切な治療方針をご提案します。
どのトラブルも、早めに対処することで症状の悪化を防ぎ、歯の健康を守ることができます。少しでも違和感を感じたら、我慢せずにお早めにご相談ください。